住宅の建替えやリフォームにより造り付けの浴槽がユニットバスに変わったりして不要となり、
浴槽の高い機能性・耐久性・耐候性から屋外で捨てるように再利用され続けています。
私は日本各地で見受けられ・見過ごされているこの存在に着目して、
2009年より撮影を進めてきました。

野にある浴槽は、何となく擬態したりして馴染んでいるようにも見えますが、
よく見ると実に奇妙な違和感を放ちながら存在しています。
まるでそこが別世界への入口であるかのように。

またこれらの浴槽の再利用されている状況というのは、
浴槽の種類から時代の変遷を、
再利用のされ方から人間の営みを、
野ざらしの状態や変化できない素材から人類のしてきた事と向かっている方向を、
それぞれに表しているのではないかと思いました。

このような多様な事象が道端や畑の浴槽に凝縮されており、
これらの浴槽を通して日本の文化や日本という国のある一面が
透けてみえるような気がしています。

浴槽を通して見えてくる、
モノとしての存在・時代の変遷・人間の営みの関係をお楽しみいただければ幸いです。


2014年9月5日『Re-Bath』私家版 写真集(500円+税)発売

詳しくはbookをご覧ください。

このWebsiteには2009年より撮影している写真の一部を抜粋して掲載しています。